天色ガール



と、父さんの事を考えていたら。



枕元にある目覚まし時計が「AM.8:17」を表していることに気がついた。






「やっばい!!もう出なきゃ遅刻する!」






ドタドタと、大きな音を響き渡らせて階段を駆け下りる。








「じゃ、行ってきまーす!」









ガチャン。











────その虚しい音が、誰も居ない家によく響いた。




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