キミと、光さす方へ
「琴江が中庭でお弁当食べるなんて珍しいよね」
あたしの横で泉はお弁当箱を広げながら言う。
「うん……まぁね」
本当はあの楽しげな声から逃れるための嘘だったけれど、仕方がない。
あたしも泉と同じようにお弁当箱を開けた。
中には甘い卵焼きやウインナーが入っている。
どれもお母さんお手製だ。
「勇人ってさ、絶対に琴江のことが好きだよね」
不意にそんなことを言われ、口に入れた卵焼きを噴き出してしまいそうになった。
「な、なにを言い出すの?」
目を白黒させて聞くと、泉は真剣そのものの表情であたしを見た。
「だって、教室にいたら絶対に琴江に話かけてるもん」
「それは友達だからだよ」
あたしは返事をしてウインナーを口に入れる。
勇人とあたしが仲良くなったキッカケは一枚の手紙だった。
2年に上がってすぐのころあたしは授業中でも泉と手紙交換をしていた。
近くの席の子に頼んで、手紙を回してもらうのだ。
その時に声をかけたのが勇人だった。
勇人は最初は普通に手紙を渡してくれていたけれど、そのうちに面白がって中身を確認するようになった。
あたしの横で泉はお弁当箱を広げながら言う。
「うん……まぁね」
本当はあの楽しげな声から逃れるための嘘だったけれど、仕方がない。
あたしも泉と同じようにお弁当箱を開けた。
中には甘い卵焼きやウインナーが入っている。
どれもお母さんお手製だ。
「勇人ってさ、絶対に琴江のことが好きだよね」
不意にそんなことを言われ、口に入れた卵焼きを噴き出してしまいそうになった。
「な、なにを言い出すの?」
目を白黒させて聞くと、泉は真剣そのものの表情であたしを見た。
「だって、教室にいたら絶対に琴江に話かけてるもん」
「それは友達だからだよ」
あたしは返事をしてウインナーを口に入れる。
勇人とあたしが仲良くなったキッカケは一枚の手紙だった。
2年に上がってすぐのころあたしは授業中でも泉と手紙交換をしていた。
近くの席の子に頼んで、手紙を回してもらうのだ。
その時に声をかけたのが勇人だった。
勇人は最初は普通に手紙を渡してくれていたけれど、そのうちに面白がって中身を確認するようになった。