キミと、光さす方へ
「だから、もっと知りたくなる」


「え?」


あたしは顔をあげた。


勇人はニカッと白い歯をのぞかせて笑う。


あたしのことが、知りたい……?


「ここは遊園地なんだ。もう入場もした。思いっきり楽しもう。な?」


勇人はあたしの手を引いて一番近くにあったメリーゴーランドへと向かう。


子供たちに混ざり、その列に並ぶとなんだか胸がドキドキしてきた。


色とりどりの馬車に、白い馬。


この遊園地オリジナルのウサギのキャラクターも一緒になって回っている。


乗っている人たちはみんな笑顔で、幸せそうだ。


あたしはギュツと勇人の手を握り返した。


勇人がそれに気がついてあたしへ視線を向ける。


「あたしは楽しんでもいいのかな?」


つい、そんな言葉が口をついて出てきていた。


「当たり前だろ?」


勇人は答える。


「琴江はやっぱり、幸せになることを我慢してるのか? 泉も心配してたけど」


勇人の言葉にあたしは反応できずにうつむいた。


肯定して、勇人に甘えることができれば楽なのにと思う。
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