キミと、光さす方へ
しかし、いつまで待っても直哉が出てくる気配がない。


もう1度チャイムを鳴らしてみる。


もう、部屋の中から物音は聞こえてこなかった。


「直哉、いるんだよね? あたし、琴江だけど」


声をかけても返事はない。


仕方なくスマホを取り出して直哉に電話をかけてみた。


玄関の向こうから直哉の着信音が聞こえてきたけれど、すぐに切られてしまった。


でもやっぱり、直哉が家の中にいることは間違いない。


「直哉どうして出てきてくれないの? あたしに会いたくないなら、メッセージでもいいからちょうだい」


そうやって30分くらい玄関前で声をかけていたけれど、結局直哉は出てきてくれなかったのだった。
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