何度も、何度でも。
ファーストキスではないけれど、まだ
全然慣れない、ふわふわとした感覚。
全身の血液が沸騰しそうだ。

いっぱいいっぱいな私と比べて、颯真は
余裕があって、ケロッとしているのが
とてもとても悔しい。

余裕過ぎて、私のことをからかうように
こういうことができる。たまには私からも
驚かせようと思って、颯真に顔を
近づけようとしたときだった。

「おーい、そこのお2人さーん!みんなで
 写真撮ろうよー」

クラスTシャツ係の人から呼ばれて
しまった。

「クスッ。残念だったね」

どうやら、颯真には全てお見通しのようだ。
でも、まだあきらめない。絶対に後で
隙を突いて驚かせようと胸に決め、
みんなのところに歩き始めた。

写真を撮り終え、タピオカも飲み終わると、
軽く雑談をしてみんなと別れた。


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