俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
気付けば、俺となずなの足元で、あのぽめもハンバーグにはぐはぐとがっついてた。
「犬なのに、ハンバーグ大丈夫なのか?玉ねぎ…」
「ぽめは何でも食べられるし、食べなくても死なないんだ。テキトーに豹牙の体のどこかを齧って神力補充出来れば何の問題もない」
「………」
体を齧る…?どんなエネルギーの補充方法だ。
すると、足元のぽめがハンバーグソースを口にべったりとつけたまま「わん!」と吠える。
しょくじはただのごらくだ!
きょうもあるじさまをあまかみしたから、しんぱいすんな!
甘噛み、なんかいやらしくない?
いや、心配してねえよ。
それよりも、俺はおまえの口元のハンバーグソースが白い毛に付着していて、果たして綺麗に取れるのかどうか気になる。
思わずポケットからティッシュを取り出して、ヤツの口元を拭いてしまう。
おっ!さんきゅーな!と返答された。
やれやれ。フランクな犬だ。
そんな犬を置いといて、主様はハンバーグと米、味噌汁に夢中。
「うまー!人間界のメシ、うまー!」
ホント、どっかの誰かそのものだ。