俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~

バニシング…透過術式で姿を隠して中に入ったんだ。

無事に帰ってきたとなると、相当お粗末な結界だったのか。

入れる隙間が少しでもあるなんて、プロとしては考えられない。というか、結界として成立してないだろが…。



「で、伶士と一緒にいた魔族はどんなヤツだ?」



だが、腕の中のヨーテリは、おっぱいふかふかーと私の胸の谷間に顔を埋めていた。

あの…。

犬だからある程度許されるんだけどね。犬だから。

「おっぱいはいいから!早う教えんかい!」





こがらなおんな。

かみもくろい、ふつうのおんな。

おもてはふつうのにんげん。





「はっ…」



表は普通の人間、でも魔族。

電撃のような衝撃と共に、血の気がひいていく。



「ま、まさか…」



ヨーテリは、そのまさかと言う。





たぶん、にんげんたべた魔族。

自分のかくれみのにするために、あえて、のうみそとないぞうだけたべたんだ。

で、そのにんげんのかわをかぶっている。





人間が食われていた、魔族に…!
< 183 / 541 >

この作品をシェア

pagetop