俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
そして現れたのは、白のもふもふワンコ。
ハッハハッハと息を荒くして、玄関に降りてくる。
聖獣ポメラニアン…ではなく、【白虎】のぽめだ。
やはり。ワンちゃんのお客様は、おまえだったか。
にーちゃん、にーちゃん!
おらがあそびにきたぞ!
そうワンワン吠えながら、俺の足にぴょんぴょん飛び付いてくる。
横で忠晴が「おやおや。元気ですね」と、微笑を浮かべていた。
…むむっ?忠晴にも見えるのか?
忠晴は一般人じゃないのか!
すると、ぽめは俺に飛び付きながら《じったいかしてるんだ!ふつーのにんげんにもおらのすがたみえるぞ!》と、吠える。
実体化?異世界のモノにはそんな技術あるのか。
なんだ。ビックリした。
忠晴も俺に引き続き、とうとう脱一般人したかと思った。
取り敢えずやかましいので、足に飛び付いてくるものは抱っこする。
毛がもふってなった。うわぁ。気持ちいいぞ。
《にーちゃんあそぼあそぼー》と腕の中でおねだりしてくる白もふを抱いたまま、靴を脱いで中へと入る。
そこには、なずなともう一人のお客様がいた。
「おかえりー」