キミと同じ世界
私は眉間に皺を寄せて、眉を顰めた。
「、、じゃあ、なんで、、
—— ピコンッ!
、、いたっ!!!」
額にまた小さな痛みが走り、反射的に目を閉じた。
パチリと目を開けると、
少し不機嫌そうな顔で私の前に立つトウヤの姿。
「こうでも言わねえと、手伝わせてくれねぇじゃん」
私の額にデコピンをして、分かりきったように言い放った。
なんなの、コイツは、、
デコピンをされた痛みから、イラッと彼に対して敵対心が湧く。
しかし同時に、彼なりの優しさだったんじゃないかという考えが私の頭に浮かんだ。
あの頃も、彼は私をたくさん助けてくれたのだ。
助けを求めていなくても、すぐ気づいて。
飛んできてくれたんだ。
「、、、ありがと」
あの頃は自然と言えていた言葉が、
何故か照れ臭くて。
私は彼と目を合わせないように、小さく呟いた。
しかし彼に聞こえるくらいの声量で。
数秒沈黙が流れ、恐る恐る顔を上げて彼の表情を確かめようとする。
そんな束の間、大きな手が私の前髪をクシャクシャッと抑えた。
そのおかげで肝心な彼の表情は見えず。
せっかくセットしたヘアスタイルは、ぐちゃぐちゃだ。
「ちょっ、と!なにすんの!」
彼の手を払いのけて、キッとトウヤを睨んだ。
「変なの」
私の荒れた前髪を見て、ぷっと小言付きで笑った彼。