【黒・中編・画】憑き物を落とす日
5「時間がありません」今は何も聞かないでくださいと言って彼女は昼休みの学校に戻ろうとする。僕はまた彼女に会いたいなと想ったから彼女の制服の腕を握った。「では、近くの神社によく居ますので」その時に声をかけてくださいと彼女恥じらいながら言う。解放したとたんに彼女は学校に向かって駆け出していた。綺麗だなと妻に詫びる僕だった。
< 6 / 45 >

この作品をシェア

pagetop