私しか、知らないで…
「すごいじゃん!
この調子!
アレ?今日お母さんは?」
「知らない
買い物かな?」
「そーなんだ」
「話し相手いなくて、つまんない?」
「そんなことないけど…
でも、模試よく頑張ったね!」
「おかげさまで…」
「私、なんかしたっけ?
ただここに座って
お母さんと話してただけだよね」
「…うん、そーだったかも…」
でもなんか頑張れた
「絶対、合格しようね!」
ーーー
え…
なに?
オレの頬が柔らかい物を感じた
『何か』当たった
あの人がいるすぐ横が見れなくて
開いたノートのページを見て
ずっとシャーペンを回してた
『何か』が何かわかるし
わかるから見れない
「ご褒美!
じゃ、私帰る」
「うん…」