SP警護と強気な華【完】


「あなたを自由にしてあげたい」

「!?」

あまりに突然の告白に柊は愕然。
言葉が出なかった。

「トラウマがあるのに
 また人を護るなんて…つらすぎるから」

胸元をギュッと掴み
泣きそうになるのを堪えながらも最後まで伝える。

「お爺様からの依頼なら
 遺族の私が契約を解除してもいいはず。
 お金さえ無くなれば
 こんな危ない仕事から手を引けますよね。
 だから―――」

「何勝手に決めてんだよ!
 誰もそんなの頼んでねぇだろ!」

しかし柊は怒鳴る勢いで大声を出して言葉を遮った。

「自由ってなんだよ。
 俺がいつ”辞めたい”って言った?
 アンタの護衛が迷惑だとか
 そんなこと思ってるワケねぇだろッ」
 
彼の目は
それはあまりにとても、とても…寂しそう。

「どうして全部1人で抱えようとするんだよ。
 トラウマなんて、もうとっくに解消されてんだ。
 勝手に俺を突き放すな!」

「柊さん…」

”金の切れ目が縁の切れ目”
カトレアの父親の裏切りから始まり
今回の事で、その言葉の本当の意味を知った2人。
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