SP警護と強気な華【完】
(この人と一緒にいると結構目立つな。
そもそも講師と2人でいる事が怪しまれていそうだし)
何も知らない人達からしてみれば
2人が付き合っているようにも見えるし
どんな関係性か疑われる可能性がある。
それに、捜している男からすれば
柊の存在に警戒して近寄って来ない恐れも。
やはり目立つ。
「柊さん
今日は諦めて改めて作戦を考えましょう。
このままだと見つける前に貴方の正体がバレてしまうかもしれない」
辺りを気にしつつ小声で囁くと。
「…そうだな。
さすがにコレだけの視線だと
その男を見つけるのも不可能だ」
彼も
すんなりと承諾。
会話もほどほどに
お互い、しれっと席を立つ。
と、そのタイミングを待っていたかのように…
「ふ、冬月さん!」
突然、背後からカトレアを呼ぶ声がーー
「え…?」
人は自分を呼ぶ声に
反射的に反応してしまうもの。
振り返り
その人物と目を合わせて彼女は固まってしまった。
「や、やっぱりキミが、冬月さん…」
見た事のない男が立っていたから。
そもそも講師と2人でいる事が怪しまれていそうだし)
何も知らない人達からしてみれば
2人が付き合っているようにも見えるし
どんな関係性か疑われる可能性がある。
それに、捜している男からすれば
柊の存在に警戒して近寄って来ない恐れも。
やはり目立つ。
「柊さん
今日は諦めて改めて作戦を考えましょう。
このままだと見つける前に貴方の正体がバレてしまうかもしれない」
辺りを気にしつつ小声で囁くと。
「…そうだな。
さすがにコレだけの視線だと
その男を見つけるのも不可能だ」
彼も
すんなりと承諾。
会話もほどほどに
お互い、しれっと席を立つ。
と、そのタイミングを待っていたかのように…
「ふ、冬月さん!」
突然、背後からカトレアを呼ぶ声がーー
「え…?」
人は自分を呼ぶ声に
反射的に反応してしまうもの。
振り返り
その人物と目を合わせて彼女は固まってしまった。
「や、やっぱりキミが、冬月さん…」
見た事のない男が立っていたから。