LOVE and DAYS…瞬きのように
8月の終わりが近付いて、夜は少し涼しくなってきた。
真昼の太陽に温められた地面が、徐々に熱を引いていくとき
夏の背中が見えた気がしてあたしは名残惜しくなる。
「ねぇ君たち、ヒマなら俺と遊ばない~?」
ナンパを真似た口調で話しかけてきたシンさんに、あたしと真由ちゃんは笑った。
健吾とミツルもやってきて、あたしたちの前にあぐらをかいて座る。
「そういえばアキは?」
ふとたずねると、健吾が「さぁ」と首をひねった。
「あいつ、また連絡とれねぇんだ。相変わらず気まぐれだよ」
「実はひとりでこっそり、ガリ勉してたりして」
真由ちゃんが言うと、全員が「ないない」と口をそろえる。
「夏休みに勉強するような人間なら、2年もダブらねぇだろ」
「あ、勉強といえば健吾さんたち、進学とかどうするんですか?」
ミツルの言葉に、あたしの耳がぴくっと反応した。
ほぼ毎日遊んでいて、実はあたしもちょっと気になっていたことだ。
「俺は進学はしねぇ。高校出たら働く」
健吾はきっぱりそう言いきった。