LOVE and DAYS…瞬きのように
あたしを抱きとめた健吾は、戸惑いの表情で顔をのぞきこんでくる。
「莉子? どうした?」
尋ねられても、理由なんか話せるわけがない。
小刻みに首を横に振ると、健吾はあたしの肩を抱いてリビングに入った。
あたしをクッションに座らせ、向かい合う形で健吾も座った。
「何があったんだ?」
涙をぬぐう指
心配そうな瞳。
またあたしは健吾の負担になってしまう。
弱音は吐かないと決めたはずなのに。
あたしは嗚咽をこらえて答えた。
「ごめん……たいしたことじゃないの。バイトで失敗して、ちょっと怒られただけ」
「それだけでお前がこんな風になるかよ。なぁ、何かあったなら俺に話せ」
「……本当に、何でもないから」
目をそらしてつぶやくと、健吾はすっと立ち上がった。