LOVE and DAYS…瞬きのように

少し遅れて現れたシンさんは、髪をばっさり短く切って、かなり印象が変わっていた。


だけど、


「悪ぃ悪ぃ~。さっき駅前でいい女を見かけてさ~。
ナンパしてたら遅くなったわ」
 

中身は、やっぱりこの調子。


変わらないその人柄に、みんなが嬉しそうな顔をする。
 

そして……。



「あ、アキさん」
 


あたしの後ろの方を見て、真由ちゃんが言った言葉に

胸がドキッと鳴った。
 


あたしはゆっくりふり返り、その姿を瞳に映す。



「お前ら、声でかすぎ。
100メートル先からでも聞こえてたし」
 


あきれたように言いながら

ポケットに手を入れて、歩いてくるアキ……。



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