LOVE and DAYS…瞬きのように

「……久しぶり、アキ」
 

あたしの言葉に、アキはふっと涼しく笑った。

なつかしい、あの笑い方。



胸が詰まって、思わず立ち尽くしていると

あたしの隣の健吾が動いた。


「てめぇ、遅刻の謝罪もなく、いい態度じゃねぇか」
 

からむような口調で言って、アキにじゃれる健吾。
 
するとアキは。


「悪ぃ悪ぃ。駅前でナンパしてたら遅くなった」


「聞いてたのかよっ!!」
 

突っこむシンさんに、みんながケラケラ笑う。
 


あぁ……

あの頃と同じ光景だ。
 


胸がキュンとして

甘いような
苦いような


不思議な感覚を覚えた。



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