LOVE and DAYS…瞬きのように
「お前、ここで何してんだよ」
健吾の低い声。
ふいに安心感がこみあげ、だけどまた、不安になった。
健吾の視線があたしからそらされて、ミサキに向いたから。
このふたりは知り合いなんだ――
そう気づいたとたん、なぜか苦いものが胸に広がった。
「健吾、バイトの帰りにいつもこのコンビニに寄るでしょ。
ここで待っていれば会えると思って」
ミサキは用意していた台詞のようにハッキリと答え、健吾を下からにらみつける。
「こいつは?」
と、あたしを指して言う健吾。
「……さっきメールで呼びだしたの」
「は? 意味わかんねぇ」
「だって、この女も一緒に話し合うべきじゃん!」
声を荒げるミサキを、健吾は苛立った表情で見下ろしている。