あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
『みくる、検査行くよ』

『はぁ~い!じゃあね、お父さん』


父の前でも堂々と聖人の腕に抱きつく
みくるの無邪気さが、父の心を突き刺す……

『あ……ぁの、みくるさんを…お預かりします』

『ぁ…あぁ、よろしく、頼むよ…』


2人が病室を出ていく後ろ姿を見ながら、
一瞬結婚式を想像してしまい、父の血圧はまた
上がりそうになる。

『いやいや!違う違う!落ち着け!
結婚なんて!何も出来ないみくるが…!!』


(ガチャ)

父が1人で慌てていると母が面会にやって来た。

『お父さん?大丈夫?』

『だ、大丈夫じゃ…なぃな……少し横になる…』


父はしばらく布団に潜ったまま……
そんな姿を見て母は呆れていた。

『…布団から出てこないなんて、さすが親子ね……
平井先生呼んできましょうか?』

『……必要ない!』


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