あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
聖人の白衣を掴んだまま、みくるは一生懸命
昨日の出来事を刑事に説明していた。

途中思い出して涙を流しながら、話したくない事を必死に言葉にする姿を見て、聖人の心も押し潰されそうになり、自然と涙が溢れた。

刑事が帰り先生達が病室に入ってくると、
みくるは泣き疲れて眠りそうになっていた。


『柊先生、すまないがもう少しみくるの側にいてあげてくれないか?』

『そうしてあげたいのですがこれから検査が…』

『私が代わりに行くから』

『えっ!?でも、院長に仕事を代わってもらうなんて!』

『仕事は代われるけど、みくるの付き添いは
代われそうにないからな……たぶん、柊先生が
居てくれた方が安心するだろ』

『僕でも無理そうだからね~』

平井先生も残念そうに含み笑いをして、
聖人に託した。

『わかりました……』

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