私の罪
彼の中学生活のこと、部活のこと、元カノのこと。

ほとんどは彼の話を私が聞く形となった。

けど、それが良かったのか彼からは「話しててすごく楽しいです」「とても話しやすいです」と褒められた。

彼が中学生ということもあり物珍しかったことと、私も彼と話していて楽しいと思ったのでこのままで関係を終わらせたくないなと思った。

軽い気持ちで彼に「ライン交換してもいい?」と聞くと彼から「もちろん、良いですよ」と返答が返ってきた。

私はとても嬉しくなった。

「でも、俺未成年なのでIDでライン交換できないんですよ。なのでカカオでも良いですか?」
と聞かれ、私達はカカオで繋がることとなった。

まさか、中学生と繋がれると思ってもみなかったので繋がったときは本当に嬉しかった。

そして、カカオに繋がったあとから少しずつ彼との距離が徐々に近づいていくのを感じた。

彼から「いつか、さくらさんに会ってみたいです」と言い出してきたのだった。

まさか、「会ってみたい」と言われるなんて想像もしていなかったので私は正直驚いたが、それと同時にとても嬉しくなった。

「もちろん!会おう!会おう!」

「え!?マジですか!?めっちゃ嬉しいです!」と彼の素直な反応に私の胸がキュンとなった。

「私も嬉しい!あ、中学生ってどんなことして遊ぶのかな?カラオケとか?私、めっちゃカラオケ行きたいんだよね」

「カラオケ良いですよね!俺も行きたいです!」

「あーでも世代が違うからお互いの知らない歌を歌って盛り上がらなそうだよねー」と笑った感じで言うと

「あ、でも俺は知らない曲とか聴くの好きなんで全然大丈夫です!」と気にすることなく彼は明るく答えた。

「それは良かった。あ、もしかしてゲーセンとか普段行く?私、全然行ったことないから行ってみたいな〜」

「あ!良いですね!行きましょう!」

「あ、カフェとかも良いよね!あ、でもカフェじゃなくてもサイゼでもいいよ!」
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