私の罪
「なんでですか?」

「りょう君が未成年だから・・・」

「そうですか・・・」と言ってまた彼は落ち込んだようだった。

とりあえず、自分落ち着けと私は必死に自分に言い聞かせ冷静さを保とうとした。

けれど、彼からまた変な提案が飛び出してきた。

「ねぇ、今度はチューしてもいいですか?」

「えぇ!?」

さすがにそれは無理と思い「ダメだよ、ダメダメ!」と必死に否定をした。

「え〜でもしたいです!」

「ダメダメ!それだけは、ぜったいダメ!」と私は自分にも言い聞かせるように彼に必死に否定をした。

「そうですか〜・・・」と彼はまた落ち込んだようだった。

まさか、こんな展開になるとは思っておらず頭の中がパニック状態だった。

「あ、親父が帰ってきたみたいなので今日はこれで終わりにします。さくらさん、またお話ししてもいいですか?」と聞かれたので「うん、(話すだけなら)大丈夫だよ」と答えた。

「やった!」そう言うと彼は電話を切った。

これは一体なんだったのだろうと思った。

これが最近の中学生の実態なのだろうか。

頭が混乱して訳が分からなかった。

「最近の中学生は何を考えてんだよ」と私は呟いてから床に就いた。
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