私の罪
こうして、私は罪を逃れたのであった。

ーーーー

あの会見の後、今度は私とりょうの会見も見たいと言う意見が殺到した。

そして・・・・。

私達は久々に、今度は大勢が見てる前で会った。

二人は小走りに近づくとお互いがお互いをきつく強く抱きしめた。

周りから「おぉおお!」という歓声が巻き起こった。

「さくら・・・」

「りょう・・・」

彼の抱擁の腕が緩み、私は彼を見上げた。

そして、みんなが見てる前で濃厚なキスを繰り返した。

もう周りの目も声も気にしなかった。

私の目からは自然と涙が溢れ、こぼれ落ちた。

お互い、唇を離すと至近距離から見つめ合った。

そして・・・

「さくら、大好き」

「私もりょうのことが大好き」

これで良かったと心から思った。

本当にこうなって・・・

[完]
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