その日までさよならだね。
「愛しているのよね…私もよ…私も…愛しているの…」

ライは涙をボロボロとこぼしながら、ジッとこちらを見つめ続けていた。

そして俊介は、「俺も、未来愛しているよ…」と涙ながらに告げ私の頭をそっと撫でた…

そうして未来の火葬直前のに最期のお別れをもう一度行う。

これが本当に最後のお別れ…

「未来…愛して…いるわ…」

心臓が痛い…なのに心は暖かい…

「生まれてきてくれてありがとう…」

優しい言葉をかける俊介は暖かいお父さんの表情をしていた。

俊介は、ライを抱えて未来の顔が良く見えるように近づいて、「お別れだよ」そう告げた。

ライは少し未来に近づくとペロリと未来の頰を舐め、「ワンッ」

そう鳴いた…

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