声と性癖
「どうしよ…」
「結衣さん?真っ赤なんですけど、大丈夫ですか?」

「ダメかも。」
「どうしました?体調悪い?熱とかですか?」
途端に心配してくれる蓮根。

「分かりません!どうしてくれるんですか。」
「え?」

「変なんです、私。声フェチとかじゃないのに、蓮根先生の声にはどきどきします。それに、あんなふうにぎゅってしたら、先生こそいい香りなんです!」

もう、自分が何を言っているのかよく分からないが、とにかく、なにか言わないとおかしくなりそうだ。

「なんで、そんな真っ直ぐなんですか?」
変態っぽい雰囲気満載で!!

「結衣さん…僕の声、好きなんですか?」
「分かりません。今までそんなこと考えたことないから。でも…どきどきするんです。」

はぁ…と軽いため息。
「結衣さん、あなた、自分が何を言っているか、分かっていますか?」
「分かんないですー。」

泣きそうだよー。
よしよし、と蓮根が頭をぽんぽんしてくれる。
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