ずっと気づかなかっただけ。
第4章 進む速度

真白side

あれから数週間たって、

チカくんや、太一たちにその間教えてもらったサッカーを披露する時が!

いよいよ、球技大会!

クラスごとに張り切ってて、

Tシャツお揃いのクラスや、

ハチマキ巻いてるクラス、

みんな同じ色の何かを身につけてるクラス、

まぁもちろん何もしてないクラスもある。

わぁぁ、お祭り気分だなぁ!

昨日はなかなか寝付けなくて、

チカくんの部屋に枕を持って侵入したら、

すごい冷めた目で追い返されて、

ムキーっと少し拗ねて、考え事してる間寝ちゃってた。

朝起きてお弁当いつもより気合を入れて、

なっちゃんたちの分と、

チカくんたちの分も作って!!

タコさんウィンナーなんか入れちゃったりして!

とにかく楽しみでウッキウキ!

「真白、怪我はしないでね?」

「気をつけるね、なっちゃん!」

ソワソワしてる私になっちゃんが冷静に声をかけてくれる。
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