ずっと気づかなかっただけ。
「…約束は約束ですからね、千景先輩!」
「…負けろって言いたいけど、言えねーし厄介だな。」
太一とチカくんが軽く言い合いをしてると、
招集がかかる。
「あ、じゃあチカくんいってくるね!」
近づいてくるチカくんに思わず目を閉じると、
「…ばか。ここでそんな顔すんな。」
ってほっぺを掴まれる。
「…?」
掴まれたほっぺが解放されたら、
頭に重み。
「花火一緒に見たいけど、まぁ、頑張れ。」
頭を撫でられる。
「うん!」
元気よく返事をしてなっちゃんたちのもとに走り出して、
さっきのチカくんの言葉を思い出して、
顔に熱が集まる。
…私、キスされるって思って、
待っちゃってたのか!
は、恥ずかしいっっ
自分の頬を両手でペチペチして正気に戻ろうとしてると、
「花火大会俺と行くから。」
「え、」
太一に念押しされて、
「俺ら、ね!」
なっちゃんが訂正する。
だ、大事な、でも複雑な試合だ…