ずっと気づかなかっただけ。

あれよこれよと試合は勝ち進み、

男子と女子の試合結果合わせて順位が出るんだけど、

なんと一年生なのに、

私たちのクラスは3位に!

嬉しいって気持ちと、

どうしたらって気持ちで複雑でぐるぐる。

でも、みんなでのサッカー楽しかった!

サッカーの合間にも、

張り切って作ったお弁当をみんなで食べたり、

チカくんのバスケの応援に行ったり、

花火大会の約束は抜きにして、

とっても楽しい球技大会になった。

「チカくんかっこよかった!」

手を繋いでチカくんと帰る。

「真白は…練習したのになかなかひどかったな。」

「あれでもマシになったのに!」

2人で楽しく会話しながら帰ると、

時間はあっという間に過ぎてもうお家。

「…後でお部屋行ってもいい?」

なんだか離れ難くてチカくんに尋ねると、

「ダメ。今日は疲れてんだからすぐ寝ること。」

ってあっさり却下される。

うー、

寂しいなぁ。

「ちょっとだけ!」

玄関を開けようとするチカくんの腕に飛びついて、

駄々をこねる。

「…危機感を覚えなさい、だめ。」

子供みたいに宥めるように叱られて、

しゅんとする。

危機感…ってチカくんに?

寂しいからもう少し一緒にいたいのに。

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