ずっと気づかなかっただけ。
送ってすぐに返信がくる。
なっちゃんと2人で画面を覗き込むと、
拍手する柴犬のスタンプ。
「スタンプ一個…」
なっちゃんが私を憐れむ。
でも気にしない!
だってこのスタンプの時はチカくんの照れ隠しだもん。
ふふふ、チカくんと帰るの楽しみだなぁ。
「あの、さ」
ふと後ろから声をかけられて、
2人並んでお話ししてたから、
なっちゃんも私も振り返る。
「あ、太一(たいち)同じクラスなの?」
「ほんとだ!気づかなかった!!」
「…ほんと2人してひどいよな。中学ずっと同じクラスだし少しは気にしろよ?」
太一は、これまた弓道部で、
チカくんの後輩にあたる。
いや、それより自分の同級生って紹介のが正しいのかな?
「今年もよろしくね!」
「ん、よろしく。写真、撮りたい。」
スマホを持って太一が言うから、
「いいよ、撮ってあげる!どの角度がいい?オススメは、「真白。太一が写真撮りたいのは、ツーショット!あんたと!」」
太一の方に手を伸ばして話し出してたら、
なっちゃんに軽く頭をこづかれる。