ずっと気づかなかっただけ。

そのまま何時間経ったのか、

玄関の辺りで音がして、

「真白ー?いる?」
「お隣さんのとこじゃない?」

2人の声がする。

だんだん近づいた声は、

私の部屋をノックして、入ってくる。

「いた、今日は千景のとこじゃないの?」
「こんにちは、真白ちゃん。」

「綾さん、お兄ちゃん」

「…なに、千景と喧嘩?ついに千景怒らせたの?」

お兄ちゃんの言葉に綾さんがお兄ちゃんの頭を叩く。

「バカ。真白ちゃん、私でよかったら聞こうか。恭介は出てって。ほら、早く。」

「なっ、ひでぇ!てか、真白昼食った?」

ふるふると首を横に振ると、

お兄ちゃんは驚いた顔して、

「じゃあ適当に買って来てやるから、…綾任せた。」

「ん。」

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