ずっと気づかなかっただけ。
「うん、見えてたけど?」

「…千景先輩のそう言うとこ嫌いっす。」

チカくんが煽るように太一にいって、

太一が噛み付いてる。

でもなんだかんだ楽しそうだから2人は仲良しなんだと思う。

2人を見守ってると、

「千景、クマ2人とも遅えよ!遅れるぞ?」

騒がしそうな人たちが何人かこっちに歩いてくる。

「え、可愛い!」
「だれ、千景、まさか?」
「その隣の男の子もなかなか!」

わいわいと男女4人くらいが私たちの周りを囲む。

賑やかだなぁ。

チカくんが私の腕を掴んで自分の方に少し寄せてくれたから半身をチカくんの後ろに隠す。

様子を伺うように顔を出していると、

「あれ、そのコサージュ…」

美人な女の人が私の胸元を指さす。

え、コサージュ崩れちゃった?

慌ててコサージュをみると変化なく…

よかったぁ、と胸を撫で下ろす。

「あぁ!そのコサージュ!!!結城真白か!」

名前を大きな声で呼ばれてびっくりする。
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