【完】傷だらけのプロポーズ

大河さんの用意してくれた素敵なワンピースを身にまとい、素敵なパーティーと美味しい料理。
彼と一緒に居ると、背伸びをしなくていい。

私に合わせて、子供みたいにはしゃいでくれる彼と一緒にいると、また誰かと一緒にいたくなる。

ひとりぼっちじゃなくて、誰かと一緒にいる未来を夢見たくなる。 諦めかけた夢をもう一度追いかけてしまいたくなる。


高級なシャンパンが空いて、大きなケーキが運ばれてきた時、大河さんは私に耳打ちして「抜け出そう」と言う。

手を引かれ、押し切られるままパーティー会場を抜け出す。


パーティー会場であるホテルの大きな窓からは、東京の夜景が一望出来た。 …そういえば、大河さんと初めて話したのもこのホテルだっけ。

そんなに時間は経ってないのに、随分懐かしく感じる。 あの日は本当に驚いた。

八田さんに絡まれている真澄ちゃんを助けてようとして、それを彼に助けられ、強引にホテルの一室に連れ込まれた。

何て失礼な人、と思ったのに何故か今も私の隣に居る。

< 156 / 271 >

この作品をシェア

pagetop