カフェのイケメン君が私のウソ彼です
「ちょっとー、明らかにテンション下げないでよ。」


「茜先輩が私の予定を無視するからじゃないですか。」


「だって誘って予定ない時がないんだもん。」


思わず苦笑いがこぼれる。
確かに全部のお誘いに乗っているわけじゃない。


でも茜先輩の誘う頻度も高すぎると思うんだ。


今日行くことは決定事項らしい。
いつもとは違って私の言い文を聞き入れてくれない。
しかも残業の後に行くのは珍しい。
私も頑張ったら残業を減らせないかな。
資料を見ながらパソコンに打つ手をなるべく休めない。


「やっぱり私と話したくなったでしょ~。」


私の様子を見ていた茜先輩が茶化してくる。


ただ先輩を待たせるのってやっぱり心苦しいからね。
茜先輩だってすごい勢いで仕事をしている。
頑張っているけど、待たせるのは私になりそうだ。


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