カフェのイケメン君が私のウソ彼です
周りが少し騒がしくなるのを感じて、定時になったのを知る。


ああ、やっぱり定時までは厳しかったな。


手元に残る資料を見ながらため息をこぼす。
茜先輩を探すと、先輩もまだPCと向き合っていた。


よかった。
もし、すでに終わっていたら結構な時間待たせることになりそうだもん。


再び自分のパソコンに目を戻す。


やっと終わった、と思って時計に目をやると、あれから1時間が過ぎようとしていた。


「茜先輩、終わりました。」


「良かった~。私も丁度終わったところ。」


そう言った茜先輩はすでにパソコンの電源を落とし、帰る準備を始めていた。


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