カフェのイケメン君が私のウソ彼です
たまに出てくる浩くんの家族の話は温かい。
これが普通の家族の姿なのかな、なんて思う。


自分との違いが浮き彫りにされるとますます浩くんを私のわがままに付き合わせていることが申し訳なくなる。


本格的に結婚を考えてもいい年齢の浩くん。
結婚願望はあるみたいだから、いい人が現れたらとんとん拍子に話が進むんじゃないかな。


その邪魔をしていることは頭では分かっているけれど、浩くんの好意に甘えてしまう。


『今日、仕事終わったら、駅の時計台のところに来て。ご飯食べに行こう。』


メールのやり取りは多くない。
仕事中に来た連絡をみてちょっと嬉しくなる。


2人で浩くんの店以外で会うのが初めてな気がする。
ちょっと緊張する。


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