カフェのイケメン君が私のウソ彼です
どうせだったら初めては私服で行きたかったかも。
今日はパンツスーツだしな。
でも一回家に帰る時間はないからしょうがない。


ちゃんと定時に上がれるように頑張った。
予定通りに会社を出ることができてホッとする。


待ち合わせの場所に行くともうすでに浩くんは来ていた。


近づくと浩くんが私に気がついて手を振ってくれる。


「待たせてゴメンね。」


もう敬語は完全に外れて普通に話せるようになっている。


「ううん。こっちこそ急に呼び出しでゴメン。」


「だって今日、金曜日でしょ。だから予定は入ってないよ。」


「それ嬉しいね。行こっか。」


先に歩きだした浩くんに続いて私も歩き出した。


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