コイノヨカン

救出

目が覚めると、私はベッドに寝かされていた。

ああ、助かったんだ。
生きているんだ。

ホッとした私の目に飛び込んできたのは、父さんと母さんの顔だった。


「気がついたの?」
涙を浮かべている母さん。

「うん」

「どこか、痛いところはないの?」

「大丈夫」

父さんは私の頭をなでながら、
「とにかく、無事で良かった」
泣きそうな顔になっていた。

幸い検査結果にも異常はなし。
警察の事情聴取もあったけれど、『心当たりがない』と言い張った。
渉さんにも何も言わないで欲しいと伝えていたため、行きずりの犯行だったとの方向で捜査が行われている。
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