俺様プリンスとの甘い約束
でもそのことを知った父親はくららが俺に悪影響を及ぼすと勘違いしたらしく俺の知らない間に帰る日にちを早くされていた。もともと2年くらいの予定だったのが、1年半で帰ることになってしまったのだ。最後の会話を今でも思い出せる。





「くらら。ドイツにはねとーってもきれいなお城があるんだよ。ノイシュバンシュタイン城っていうんだけどね、シンデレラ城のモデルなんだよ!」





「そうなの?すごいね!私も行きたい!シンデレラになっていつか行きたい!」




「うん。僕がくららをシンデレラにしてあげる。だから、一緒にいこうよ!!」




「うん!行く行く!私ぜーーーったいにルーカといく!」




「だからそれまでに人見知りを克服して、友達を100人以上作って待ってて。」




「うん!分かった。私ちゃんと約束守る!」


目をキラキラさせながら言ってたな。


ドイツに帰ってからもしばらくはくららのことが頭を離れなかった。今考えてみると可愛い奴だったな。
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