DEAR again〜アイスクリスタルのやくそく
 蓋を開けると、部屋じゅうに鮮烈な青い光が満ちた。青く青く脈動する光。

「こ、これは。まさかアイスクリスタル?」
「そうよ」
「でもどうして、どうして先生が持ってるの!?」

 わたしの質問はほとんど悲鳴に近かった。先生の変わらぬ落ち着いた声とは対照的だった。

「彼からもらったのよ」
「彼って、尾崎之彦ですか?」
「うん。僕の心を君にあげるってね」

 僕の心・・・。
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