【完結】偽り夫婦の夫婦事情〜偽りの愛でも、幸せになれますか?〜




 「聖良……」

 「棗さん、すみません……。わたしもっといい妻になれるように、頑張りますから」

 「何を言ってる。聖良はいつも頑張っているだろ?……だからそれ以上、無理に頑張らなくていい。いつも通りにやればいい」

 「棗……さん……」

 棗さんはどうしてそんなに優しいの……。本当に優しくて、もうさらに好きになってしまいそうだった。

 「お前はお前らしく、いればいいんだ。……どんな時も」

 「……棗さん、ありがとうございます」

 「聖良、例え偽りの結婚だとしても、お前のことを愛したのはこの俺だ。……絶対に誰にも渡さない」

 「んんっ……棗さっ……」
 
 棗さんに唇を奪われ、そのまま溶けそうになるくらいキスをした。そして寝室まで運ばれると、また激しくキスをした。

 「んっ、棗さん……。待って……」

 「もう待てない。聖良のことを早く抱きたい」

 そうやって棗さんは、わたしに考える時間を与えてはくれないのだ。下着の中に手を入れて、わたしの入口を掻き乱す。



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