政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
「頑張ろう。宮木さんのデザインはちゃんとオリジナルの素敵なものだよ。私が保証する」

「先輩……」

 これまでずっと気を張っていたのか、とうとう泣き出してしまう。話すことさえままならなくなった宮木さんを抱き締めて背中を撫でながら、私にはなにができるかを必死に頭の中で考えた。



 その日から、受け持っていた業務に加えて潔白を証明するための資料作りを始めた。葉鳥さんには事情を伝え、和田さんにも共有してもらっている。もしものときはふたりがチームの責任者として出てくれるそうだった。気遣いに感謝しながら、そこまでの事態にはならないよう願って、宮木さんと連日終電まで残って残業をする。

< 102 / 342 >

この作品をシェア

pagetop