政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
 朝からこんなに秋瀬くんを意識して、もどかしくなっているなんて知られたくない。

 もっと触れてほしいなんて。昨夜のように優しく、ときどき激しく責め立ててほしいなんて。そんなこと、ちょっと触られたくらいで私が考えるはずがない。

 秋瀬くんの指がつう、と服の上から肌を滑ってくる。ぞくぞく、と背筋が震えて、身体の中心に熱が集中した。お腹の奥が疼いておかしな気持ちになる。

 こんなことなら、昨日の夜はちゃんと不精せず下着をつけて寝るべきだった。

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