政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
 せっかく甘い気持ちに浸っていたのに、秋瀬くんのとんでも発言のせいで現実に引き戻される。

 よくもまあそんな魅力的な笑顔で「子どもができるまで抱く」なんて言えるものだ。外側と中身が別人なのではないかと疑ってしまう。

「私はいつかの話をしただけで、今すぐってわけじゃ」

「俺は今すぐ真白が欲しいよ。だから早く飯食って」

「無理!」

 まだ残っていたラーメンの器を抱え、必死に首を振る。

 もし食べ終えたら、秋瀬くんはそのまま寝室へ直行するだろう。私を連れて、いや、私を抱きかかえて。抵抗すれば引きずっていくかもしれない。この男はそういうことを平気でやる。

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