チャラい彼は、意外と一途
第3章

本気



昨日は佐野先輩に会わなかったな……


それに、凍堂先輩とも。


珍しいよね……そんなことを考えている私がいてびっくりする。


私、何でこんなこと考えてるんだろう……?


まるで、佐野先輩達に会いたかったみたい。


「佐野先輩に会わなかったわね。それに、律先輩も」


「私もそう思ったところだよ」


ちょうど思ってたことを言われて、頷く。


紗奈ちゃんの場合、佐野先輩はともかく律先輩に会いたいんだろうな。


「はぁ、律先輩に会いたい……」


ふぅと息を吐いて、どこか遠くを見つめる紗奈ちゃん。


憂いを帯びたような表情になって、すごく色っぽい。


皆、紗奈ちゃんを見てる。


綺麗だから、当たり前かな。


紗奈ちゃんは本当に凍堂先輩のことが好きなんだよね。


そんなことを思いながら私と紗奈ちゃんが移動していた時、佐野先輩を見かけた。


凍堂先輩はいないけど、代わりに前に佐野先輩に告白してた……確か、山口ゆめさん?がいた。


すごく仲良さそうに喋ってる。


「うわ、あの人見かけるとか最悪。しかも、女の子といるし」


紗奈ちゃんは、それを見て明らかに嫌そうな顔をした。


私も苦笑い。



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