チャラい彼は、意外と一途


呆れたような声。


「ふゆちゃんは僕のものだから。絶対離れないでね」


途端に真剣な声になる。


ドキンと心臓が波打った。


心臓が高鳴り、顔も赤くなっているのを自覚する。


「……私は物じゃないですよ」


「それは分かってるよ。でも、彼女ってことに変わりないでしょ。ツッコミとしては合ってるけど」


我ながら可愛くないと思う。


もっと可愛く言うことができたらいいのに……


「ふゆちゃんは無自覚だから、男達を黙らすためにももっと見せつけようか」


佑都先輩はそう言って、私の手を捕まえて恋人繋ぎをした。


また胸が高鳴る。


ほんと、佑都先輩はずるい。


そう何回思ったかな……?


混じり合った手と手が温かくなった。


私の気持ちも同じように温かくなっていった。








その後は散歩したり、クレープ食べたり、おしゃべりしたり。


あっという間に時間が経った。


もうだいぶ暗くなってきた。


もうそろそろだからと、駅前に移動する。


ライトアップされるのは6時。


今は5時58分だから、あと2分でライトアップされる。


周りは思った通りカップルだらけ。


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