いつの間にか、君に恋していたんだ。
「でも、本当のことだよ」
「もう最悪よ!伊鳥がより無自覚になっちゃったじゃない!」
意味は分からなかったけど、この時から無自覚って言われてた。
由香ちゃんに話すと、昔からすっきりした気分になるんだ。
その時、気づかなかった。
咲がこっちを観察していて、暗い顔をしていたなんて……
私が3年生になって、コンクールに出品する作品を制作した。
部長は咲で、私は副部長。
まさか、私が副部長になるとは思ってなかったからびっくりしたのを覚えてる。
だって、私よりきーちゃんの方が向いてると思うから。
それに、他にもそんな子はたくさんいた。
なのに、私が選ばれるなんて……
「伊鳥ちゃんはしっかりしてるからね!」
「安心して部を任せられるわ!」
卒業した先輩方にそう言ってもらえてすごく嬉しかった。
幸い、私は同級生からも後輩からも結構慕ってもらえてて、楽しく部活をしていた。
「伊鳥先輩、ここはどうしたらいいですか?」
「うーん、滲みを使ったら綺麗にできるんじゃないかな?」
「なるほど、滲みですか。やってみます!」
後輩は皆いい子で、ちゃんと私の言うことにも従ってくれた。
本当に楽しかった。