いつの間にか、君に恋していたんだ。
ちらりとこちらを窺っている感じ。
誤魔化さないと……
「いえ、そんな顔してないですよ」
少し笑ってみせる。
こんなので、明るい雰囲気を壊したくない。
そんな私をじっと見つめていたけど……
「そう。俺の気のせいならいいけど」
すぐに興味なさそうな顔で、カレーを食べ始めた。
それにホッとしたけど、少し寂しいと思ってしまった私がいたのは事実。
私って、面倒くさい。
そう思いながら、私もカレーライスを食べ始めた。
「毎度のことながら、伊鳥の料理って美味いよな」
「あぁ。伊鳥ちゃんは料理が上手いよ」
「いえ。でも、料理は唯一の取り柄なので」
でも、本当は取り柄と言えるほど、料理が上手いわけでもない。
でも、1番できるのは料理。
それは間違ってない。
「いや、絶対他にも伊鳥の取り柄はある!」
「太陽の言うとおりだよ」
ふふっ、本当に優しい。
その言葉が本当に嬉しかった。
裕美さんと奈々美さんはそんなこと言ってくれないし、むしろ馬鹿にされそう。
料理だって、そんな上手じゃないって。
「ありがとうございます」
にっこり笑ってみせると、何故か太陽君の顔が赤くなった。
しかも、輝楽さんの顔も少し赤くなってる。
どうしたんだろう……?