看取り愛~あなたの子は大切に育てます~
両親が俺の事を考え義務教育が終える頃、もっと田舎の家に引っ越し、通信教育で高校の授業を受けながら、陶芸や絵画など好きな事をしながら生活しないかと提案してくれた。

元々父親の実家があった所で、古いがノンビリしていい所だと言う。生活も親子3人慎ましく暮らすなら、仕事をしなくても充分暮らせるからと。

そして、その地に引っ越した事で俺の陶芸家としての人生が始まった。

高校の担任が俺の才能を認め、美術品のバイヤーに話した事がキッカケで、話を聞いたバイヤーの高木さんが俺の家まで飛んできた。

それが、俺と高木さんの出会いであり、陶芸家人生の始まりだったのだ。

高木さんは俺の事を理解してくれ、作品以外の情報はシークレットにしてくれた。そして、高校を卒業と同時に世に出た数点の作品がどれもビックリする価格で売れたのだ。

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