看取り愛~あなたの子は大切に育てます~
昼食の時間になると、果歩は作業場へ声を掛ける。

「涼太朗さんお昼ですよ~」

「ああ、キリのいい所で行く。10分位待ってくれ」

「は~い」

ちょうど涼太朗が来る頃に、出来上がる様に仕上げる。今日は鍋焼きうどんだ。

「待たせた」

「いえ。食べましょう」

「「いただきます」」

「旨い」普段無口な涼太朗が時々漏らす感想が、凄く嬉しい。

「涼太朗さん、少し買い物に出ようと思うのですが、何かいる物ありますか?」

「いや。特に」

「そろそろ病院の受診日だと思うので、診療所に寄って日高先生とお話してきますね」

「ああ。運転気をつけて」

これまでも、何度か持って来るのを忘れた物を買いに車で出掛けたのだが、その都度同じ事を言われる。

未だに、両親を事故で亡くした事がトラウマになっているのだろう…





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