看取り愛~あなたの子は大切に育てます~
産婦人科での診察が終わり、体調も少し回復した果歩は涼太朗の病室に戻った。

果歩が病室を長時間空けることはない。涼太朗には看護師から少し睡眠を取っていると伝えられていた。聞いていても果歩の顔を見るまでは安心出来ない涼太朗は、まだ怠いだろう体をベッドの上に起こし、果歩の帰りを今か今かと待っていたのだ。

「果歩さん。良かった」顔を見て安堵の表情になる。

「すみません。涼太朗さんは大丈夫ですか?」

「果歩さんがいないと落ち着かない」

「そう言ってもらえるなんて光栄です」

「顔色が少し悪い?」

「それには理由があるんです。涼太朗さんにお話があります」

「??ああ」

「実は…」少し口ごもる果歩。

「……」果歩の様子に不安を感じる涼太朗。

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